厚み
外へ影響力を放つ、強くて崩れにくい形
厚みとは、目先の地を稼ぐのではなく、外へ向かって影響力を及ぼす、強くて崩れにくい石の形のことです。地を確保する手と違ってすぐに点数にはなりませんが、攻めの足場となり、近くの味方の石を支え、対局の流れを決める長期的な力になります。
厚みの特徴
- 強くて安全:厚い石は攻められにくく、眼形も豊かなので、殺すのは難しいか、そもそも不可能です。
- 盤面への影響力:模様(地になりうる広がり)を築き、盤上の要所を押さえる助けになります。
- 攻めの力:厚みを足場にして相手の弱い石に圧力をかけ、守りを攻めに転じられます。
- すぐには地にならない:隅や辺を確保する手と違い、厚みはその場で点数になりません。将来への投資です。
始めたばかりの方にとって、厚みはつかみにくい考え方です。すぐに地を取りにいきたくなりますが、厚みはもっと繊細なものです。あとから効いてくる強さを積み上げることであり、我慢と大局観が求められます。打ち込んでいくうちに、厚みが静かに碁を支配していく様子が見えてくるはずです。
高いレベルの囲碁では、厚みを使いこなすことが欠かせません。目先の得と長い目で見た主導権を天秤にかけ、点数を追うより力を蓄えるべき場面を見極めることが求められます。身につけるには時間のかかる技術です。