本手
重要度: ★★☆
弱点を残さない、しっかりした一手
囲碁でいう本手とは、厚くて信頼でき、弱点をほとんど残さない一手のことです。一見すると遅く、地味に映るかもしれませんが、形を強くし、局面に安定をもたらします。しかも後々に活きる含みを残すことが多く、戦略の上でも大切な一手です。
実戦での使いどころ
- 石と石のつながりを固め、切断を防いで一団のまとまりを保つ
- 勢力と地の釣り合いを保つ、ほどよい幅のヒラキを打つ
- 弱い石を補強して安全を確保し、後の守りの手数を減らす
- 地の境界を確定させ、打ち込みや消しを受けにくくする
本手という考え方は囲碁の戦略に深く根ざしていて、「正直で信頼できる」手を打つことの大切さを説きます。日本の名棋士たちは古くから、とくに序盤と中盤で強く崩れない形を築くために本手を勧めてきました。そこにあるのは、目先の得よりも長い目で見た安定を重んじる考え方であり、釣り合いと調和を尊ぶ囲碁そのものの精神とも重なります。