模様
重要度: ★★★
地になりそうな大きな枠組み
模様は、いずれ地になりうる大きな勢力圏を指す戦略上の考え方です。確定地とは違い、模様はまだ確定しておらず、打ち込みや消しの余地が残ります。だからこそ、その扱いは上級者にとって腕の見せどころです。
模様はふつう、ゆるやかにつながった石が大きな範囲を囲うようにしてできます。これらの石が周囲に勢力を及ぼし、その先の発展の余地を生み出します。
模様の碁の一例。黒は右辺に模様を築き、中央へ広げようとしています。
模様の性質
模様は、これから地にしていくための骨組み、いわば設計図です。その価値は、どれだけ守り切れるか、相手にどれだけ消されたり打ち込まれたりするかで決まります。
模様の価値は揺れ動くもので、地としての可能性の50%ほどと見積もられることが多くあります。これは地を確保する力と、打ち込みを受け止める力との釣り合いを表した数字です。模様は囲い切るまで確定しません。相手はたいてい打ち込むか消すかして、その可能性を削りにきます。模様を上手に打つには、厚く受けることと、先んじて広げることの釣り合いが要ります。
地か、勢力か
打ち手の構えは人によって大きく分かれます。序盤から確実な地を稼ぎ、小さくても手堅い点を積み上げる人もいれば、模様を張ることを選び、守り切ったり広げたりできれば大きな地になる勢力圏をつくろうとする人もいます。この対比から多彩な棋風が生まれ、それぞれに難しさと面白さがあります。
プロの対局:地と模様の戦い。
実戦での使い方
- 模様を築くときは、石を配って大きな範囲を囲いながら、相手の出方に合わせて動けるだけの余裕を残しておきます。
- 相手は模様に打ち込んで形を壊したり、価値を削ったりしてきます。強い打ち手はそれを織り込み、たとえば別の場所で勢力を得るなど、逆に自分の得につなげます。
模様への打ち込みの例。白18から侵入が始まります。
打ち込みへの対応や、模様の崩し方をもっと学びたい方は、打ち込みを扱ったコースをご覧ください。