大斜
大斜、または大斜定石
大斜は「大きく斜めに構える」という名のとおりの手で、目ハズシや小目から生じる、とりわけ込み入った定石です。
変化の多さと読みの深さで知られ、かつては定石の知識を試す最難関とされました。日本では「大斜百変」、中国では「大斜千変」と呼ばれるほどで、その複雑さは並大抵ではありません。変化によっては一気に全局の戦いへ広がり、プロでも結論の出ない形が残ります。
長く名を馳せた定石ですが、AI の時代に入ってからは登場の機会が減りました。現代の解析が、もっと効率のよい手を見つけてしまうからです。それでも研究材料としての価値は高く、囲碁の奥深さをのぞかせてくれる形であり続けています。