早碁
持ち時間の短い碁
早碁は文字どおり「速い碁」で、伝統的な対局にくらべて持ち時間の短い碁を指します。もともとは、一人あたりの持ち時間が数時間の碁を指す言葉でした。1950年代の大きな棋戦では10時間以上が認められていましたから、これでもかなりの短縮だったのです。
1960年代の後半からは、早碁はテレビ棋戦と強く結びつくようになり、多くは秒読み付きで打たれます。テンポが速い分だけ緊張感が高まり、観る側にとってはとても面白い形式です。この人気が、日本でも世界でも数多くの早碁棋戦を生みました。
今日でも阿含・桐山杯のように、正式名称に「早碁」を残している棋戦があります。ただし持ち時間そのものは変わってきました。現代の早碁棋戦は一人1時間から2時間が一般的で、伝統的な棋戦より速く、今どきの超早碁よりは遅い、という位置づけです。この釣り合いのおかげで、勢いのある展開を保ちながら、深く考える余地も残ります。